ECプラットフォームの費用計算|月額と手数料を同じ条件で比べる

ネットショップの料金表では、月額0円のプランと、月額料金がある代わりに決済手数料が低いプランが並ぶことがあります。
どちらが安いかは、売上だけでなく、注文数や必要な追加機能でも変わります。

まだ売上の見通しがなくても、一つの予測に決める必要はありません。
売上0円・少額・増えた場合の三つを置くと、固定費を払う負担と、売れたときの費用を分けて考えられます。
この記事のプランA・Bは計算方法を説明する架空条件で、実在サービスの価格比較ではありません。

比べる費用は、固定費と注文ごとの費用

固定費にはプラン料金のほか、必須アプリやドメインなどが入る場合があります。
注文ごとの費用には、決済額の一定割合と、1件ごとの定額料金が設定される場合があります。
返金時や入金時の費用も、サービスごとの条件を確認します。

売るものによっても必要な機能は変わります。
PDFの自動配布に有料アプリが必要なら、その費用を外したまま月額料金だけを比べることはできません。
逆に、使わない機能の費用まで必須として足す必要もありません。

架空の二つのプランを、同じ売上で計算する

比較条件を次のように固定します。

  • プランA:月額0円、売上に対する手数料6%。
  • プランB:月額3,000円、売上に対する手数料3%。
  • 注文ごとの定額料金、アプリ代、入金手数料、返金、税の個別調整は含めません。
  • 計算上の売上を、そのまま手数料の対象額とします。

月額の基盤費用は「固定費+売上×手数料率」です。
売上5万円なら、Aは3,000円、Bは4,500円になります。
この段階では、手数料率の低いBの方が月間費用は高くなります。

月の売上(架空) 基盤費用 A/B
0円 0円/3,000円
50,000円 3,000円/4,500円
100,000円 6,000円/6,000円
200,000円 12,000円/9,000円

費用が一致する売上は、3,000÷(0.06-0.03)=100,000円です。
この10万円は架空条件での交点であり、実在サービスの乗り換え基準や推奨売上ではありません。
手数料の対象額や追加費用が変われば、交点も変わります。

1件ごとの料金があると、同じ売上でも違う

仮に1注文40円の費用が加わると、50件なら2,000円、100件なら4,000円です。
月の売上が同じ10万円でも、2,000円の商品を50件売る場合と、1,000円の商品を100件売る場合で差が出ます。
ここも実在サービスの条件ではありません。

売上だけで比較できないときは、次の式で整理します。

月間の基盤費用
=月額固定費
+手数料対象額×料率
+注文数×1注文あたりの費用
+必須アプリ等
+その月の入金・その他費用

料率の欄には6%なら0.06を入れます。
年払いを月額へ割り戻して比べても、実際の支払時期が毎月になるわけではありません。
初期費用は別欄に残し、資金の用意と月あたりの比較を混同しないようにします。

安い基盤と、利益が残る商品は別

基盤費用を引いて残った金額は、そのまま利益ではありません。
商品原価、梱包、配送、広告、制作・顧客対応の時間などが別にあります。
無料配布だけなら売上がなくても、質問対応やファイル更新の作業は発生します。

サービスを替える際の、商品登録のやり直しや過去の購入者への対応も無視できません。
月の差額が小さいうちは、必要な配布や更新ができるかを優先して候補を絞る考え方もあります。
その比較はデジタル商品の販売先を配布・更新・移行で比べる記事に分けています。

実際の料金を当てはめる前に、プランの請求条件を公式案内で確認してください。
参考:Shopifyの料金プランと請求の概要。
この出典は上のA・Bの数値の出典ではありません。
仕組み全体を知りたい方は、ECプラットフォームが担う仕事へ戻れます。

作成・計算確認:副業スタック編集部。
確認日・更新履歴:2026年9月14日 初版。架空条件による計算例であり、販売実績・利益予測ではありません。