ネットショップ開業費用はいくら?1注文の利益から逆算

ネットショップは月額0円でも開けますが、売れた金額がそのまま利益になるわけではありません。

商品原価、梱包、送料、決済・サービス手数料、返品対応を一注文に割り当てると、必要な販売件数が見えてきます。

この記事では、開業サービスを選ぶ前に作る「一注文の損益表」を中心に整理します。

開業費用を四つに分ける

区分 具体例 発生時期
初期費 撮影、試作品、機材、届出 開業前
固定費 月額、ドメイン、アプリ 毎月
注文連動費 原価、包装、送料、決済費 注文ごと
変動対応費 返品、再発送、値引き 条件発生時

在庫を先に持つ場合は、仕入れ額だけでなく、売れ残る期間も資金計画へ入れます。

一注文の利益を出す

計算式は次の通りです。

一注文の概算利益 = 売価 − 商品原価 − 包装費 − 店負担送料 − 決済・サービス費 − 返品引当

仮に売価4,500円、原価1,500円、包装150円、店負担送料500円、返品引当100円とします。

決済・サービス費を除く残りは2,250円です。

ここから利用サービスの料率と一件固定額を引きます。

この金額は税務上の所得計算ではなく、販売判断のための概算です。

手数料は最新の公式条件を式へ入れる

BASEの料金ページでは、スタンダードプランは初期費用・月額0円で、売上時に決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%が示されています。

決済方法によっては加算があります。

Shopifyの料金ページでは、Basicの年払い時月換算料金やオンラインカード手数料が示されています。

キャンペーン料金、年払い、決済方法で条件が変わるため、この記事の数字を申込条件として使わず、契約直前の公式画面を確認してください。

具体的なサービス間の比較はネットショップ開業サービスの選び方に分けています。

損益分岐件数を逆算する

月の損益分岐件数 = 月間固定費 ÷ 一注文の概算利益

月間固定費が9,000円、一注文の概算利益が1,800円なら、固定費を回収する目安は5件です。

初期費用6万円も6か月で回収したい場合は、月1万円を固定費へ加えます。

その場合は、合計1万9,000円÷1,800円で、端数を切り上げて月11件が目安になります。

注文数を三つに分けて試す

条件 慎重 基準 強気
月間注文件数 5件 20件 50件
一注文の概算利益 円 円 円
月間固定費 円 円 円
初期費の月割り 円 円 円
月間概算利益 円 円 円

売上がない月でも発生する金額を見たい場合は、慎重条件を0件でも計算します。

強気条件だけで有料プランや大量仕入れを決めないようにします。

広告費と自分の作業時間を別に見る

広告を使う場合は、一注文を得るための広告費を注文連動費へ加えます。

撮影、商品登録、問い合わせ、梱包、発送にかかった時間も記録します。

利益が出ても作業時間が増え続けるなら、価格、送料条件、商品数、発送日を見直す必要があります。

法定表示と返品条件は費用にも関係する

消費者庁の通信販売広告Q&Aでは、通信販売のウェブページが広告に当たり、必要事項の表示が求められると案内されています。

価格以外の負担、支払時期、引渡時期、返品条件などを確認します。

返品や再発送の条件が曖昧だと、想定外の負担が増える可能性があります。

個別事情は公式情報や専門家へ確認してください。

返品や再発送の費用を見落としていないかは、ネットショップ開業で失敗する原因の開店前チェック表でも確認できます。

コピー用の一注文損益表

項目 金額
売価 円
商品原価 円
包装費 円
店負担送料 円
決済料率 %
一件固定手数料 円
サービス利用料率 %
広告費 円
返品引当 円
一注文の概算利益 円

料金条件の確認日と公式URLも同じ行に保存すると、改定後に再計算しやすくなります。

利益の見込みを計算できても、在庫や集客の疑問が残る場合は、ネットショップ開業の初心者FAQ14問へ進んでください。

開業前に残す三つの数字

開業前に、一注文の概算利益、月の損益分岐件数、初期費の回収期限を保存します。

ネットショップ開業費用は、初期費用と月額だけでは判断できません。

一注文の利益を作り、月間固定費と回収したい初期費から必要件数を逆算します。

注文の流れを実際に確認する手順はネットショップ開業の10手順を、全体の準備項目はネットショップ開業とはで確認できます。

料金確認日:2026年9月9日。