ネットショップ開業サービスの選び方|月額・手数料・運用負担を比較

ネットショップ開業サービスの料金表には、月額0円と有料プランが並びます。

月額だけを見ると無料プランが有利に見えますが、注文が増えると決済・サービス手数料の差が大きくなります。

一方、売上が読めない段階で固定費を持つと、販売がない月も費用が発生します。

そのため、商品単価、月間注文件数、運用に必要な機能を同じ条件にして比べます。

比較の前提

本記事では、個人が国内向けに小規模なネットショップを始める場面を想定します。

料金は2026年9月8日に各公式ページで確認した内容です。

決済方法、契約期間、税、振込、オプションなどで実際の負担は変わるため、申込直前に公式画面を再確認してください。

料金は四つに分ける

費用 発生する場面 確認例
初期費用 開設時 登録・導入費
固定費 売上に関係なく 月額、年払い
売上連動費 注文・決済ごと 決済、サービス利用料
周辺費用 条件に応じて 振込、アプリ、テーマ、独自ドメイン

比較記事で決済手数料だけを並べても、固定費と一件ごとの固定額が違えば結論は変わります。

公式料金で見る三つの型

BASE:固定費0円と低率有料プラン

BASEの料金ページでは、スタンダードプランは初期費用・月額費用0円です。

同ページでは、スタンダードプランの売上時負担として決済手数料3.6%+40円にサービス利用料3%が示されています。

決済方法によっては決済手数料に1%が加算されます。

グロースプランは初期費用0円で、年払い時の月換算16,580円または月払い19,980円、決済手数料2.9%、サービス利用料0円と表示されています。

STORES:無料と固定費ありの二段階

STORESの料金FAQでは、フリープランの月額料金は0円、スタンダードプランは月払い3,960円、年一括払いは年39,600円と案内されています。

決済手数料は支払方法で異なるため、料金ページと自分が使う決済方法を照合する必要があります。

Shopify:固定費と拡張性を含めて選ぶ

Shopify公式のECプラットフォーム比較では、Basicプランは月払い4,850円、年払い契約時の月換算3,650円から、Shopify Paymentsの決済手数料3.55%からと案内されています。

外部決済、アプリ、テーマなどの選択で総額が変わります。

機能拡張や海外販売を考える場合は、初期の月額だけでなく、後から必要になる機能を含めて比べます。

同じ売上条件で試算する

例として、平均注文単価3,000円、月100件、月商30万円を仮定します。

BASEスタンダードを、決済手数料3.6%+40円、サービス利用料3%として単純計算すると、売上連動費の概算は次の通りです。

300,000円 × 6.6% + 40円 × 100件 = 23,800円

BASEグロースを年払い時月換算16,580円、決済手数料2.9%として単純計算すると、概算は次の通りです。

16,580円 + 300,000円 × 2.9% = 25,280円

この仮定ではスタンダードの概算が低くなります。

ただし、注文単価、件数、決済方法が変われば差は動きます。

振込、オプション、税、返品などは含めていません。

同じ平均注文単価3,000円の条件では、年払い月換算を使った単純計算の交点は約110件、月商約33万円です。

月払い19,980円を使う場合の交点は約133件、月商約40万円です。

これはプラン変更を勧める基準ではなく、比較開始の目安です。

決済方法ごとの加算、年払いの拘束、将来の件数変動を含めて判断してください。

自分の条件を入れる費用試算表

入力項目 自分の条件
平均注文単価 円
月間注文件数 件
月商 円
月額固定費 円
売上に対する料率 %
一件ごとの固定手数料 円
その他月額費用 円

計算式は次の通りです。

月間概算費用 = 月額固定費 + 月商 × 料率 + 注文件数 × 一件固定額 + その他月額費用

一件あたり概算負担 = 月間概算費用 ÷ 月間注文件数

販売件数を10件、50件、100件、300件に変え、どこで有料プランが有利になるかを見ます。

費用以外に比べる運用負担

安いサービスでも、必要な作業を外部ツールで補うと時間と費用が増えます。

判断軸 確認すること
商品管理 バリエーション、在庫、予約販売
配送 地域別送料、追跡、発送連携
決済 購入者が使う方法、入金周期
顧客対応 返品、キャンセル、通知メール
集客 SEO、ブログ、広告、SNS連携
分析 注文、商品、流入、転換の確認
拡張 アプリ、API、実店舗、海外販売
移行 商品・顧客・注文データの出力

今は使わない機能より、最初の半年で繰り返す作業を優先します。

料金の比較だけで開店準備を終えないよう、ネットショップ開業で失敗する原因と開店前チェック表で、表示・発送・返品の準備も確認できます。

選び方を三段階にする

売上がまだ読めない

固定費を抑え、小さな商品数で注文の一往復を確認できる構成が向きます。

無料であることだけでなく、必要な決済と配送が使えるかを確認します。

注文件数が増えてきた

実績の平均単価と件数で、売上連動費と有料プランを再計算します。

推測ではなく、直近3か月など同じ期間の実績で比べます。

運用や販売先を広げたい

在庫連携、実店舗、海外、多言語、法人向け販売、分析など、次の制約を先に確認します。

移行費用も含めると、最安の月額だけでは選べません。

まとめ

ネットショップ開業サービスは、月額料金の表だけでは比較できません。

固定費、売上連動費、一件固定額、周辺費用を同じ売上条件で計算し、毎月の運用作業も並べます。

まず注文の流れを作る場合はネットショップ開業の10手順を、開業前の全体像はネットショップ開業とはで確認できます。

料金確認日:2026年9月8日。